今回は、「愛」という無限の光を放つ株本あゆみさんをご紹介します。
愛は宇宙そのものであり、それぞれの人が最もその人らしく在る状態。
愛という無限の輝きは、全ての人を癒し、磨いていく。それは仏教が表現する大きな慈愛と大きな慈悲という両面を持ちます。その両面を表現し、愛から派生する感情を発信していくお役目がある株本あゆみさん。
だからこそ、あゆみさん自身の感情が動いた時、それが伝播する影響はとても強まります。
そんなあゆみさんのストーリーを紹介していきます。
株本あゆみさんの現在の活動
現在、あゆみさんが何をしているのかと言うと、幼少期の自己否定で人生を苦しく感じている人を勇気づけられるようなコーチとなる為に勉強中。
ピース小堀さん、という「自己受容」に重きを置いたコーチから「あり方」と「やり方」を学んでいます。
「良い」「悪い」というジャッジをするのではなく、自分自身の「ありのまま」を受け入れる事。
僕たちは、ついつい外側に意識が向いてしまいます。許せない出来事があると怒りや悲しみの感情が沸いてきます。そんな時、ついつい外側の出来事や人のせいにしてしまいがちですが、それは全て自分自身のルールに基づいた「良い」「悪い」というジャッジによるもの。
頑張った自分は良い。
怠けてしまう自分は悪い。
そのジャッジに振り回されると、目の前の現象に対していちいちネガティブな感情が湧いてしまいます。僕たちの浮き沈みの感情は、外側の現象に振り回されているようでいて、実は自分自身が許せるかどうかによって左右されています。
自分自身に課せられたルール(固定観念)を外す為には、社会のルールや学校のルール、親への遠慮などから生まれた固定観念を知る必要があります。その観念によって「良い」「悪い」をジャッジしていますので。
自分自身にどんな観念があるのかを知り、そこから生まれる自分自身の反応を味わう。その結果、ありのままの自分自身を受け入れることが出来るようになります。
それは自分が発する全ての反応を受け入れる事。結果的に、目の前で起こる現象も受け入れられる様になり、生き方が変わります。これが自己受容。
「自己肯定感」という言葉が流行していますが、「自己受容」は肯定も否定もしません。ありのままを受け入れる、という事。
ピース小堀さんは「自己受容」の感覚を体感できる様なコーチングをされており、あゆみさんは、そのコーチングに参加をしました。

ピース小堀さんをYouTubeで見つけた時「すぐに会いたい」と強く思いました。
今の仕事を始めてからの7年を振り返った時「何も残ってない、中身が何もない」と感じていて、同時に「この様な1年をあと40回繰り返したら人生が終わる」と思ったら居ても立っても居られなかったんです。
直近でピース小堀さんにお会いできる合宿があったので、夜行バスで向かい、夜行バスで帰りました。そんな衝撃的な出会いから約1年後、「自己受容コーチを目指すプログラム」が開始すると耳にして申し込もうと思いました。
でも、自分自身の自己受容が足りておらず、私自身がコーチングを受ける事に。
もともと人が変わっていく様を見る事が好きで、今はコーチとして活動ができ、人のお役に立てる事を目指して勉強しています!
ピース小堀さんについてはこちらの記事を参考にして下さい。
→https://business-shimiii.com/peace-1308
自分自身がコーチとして活動する為に学ぶかどうか、お金の問題も絡んでくるので相当迷われたそう。
しかし、今まで働いていた環境に一旦区切りをつけて、本気でコーチとして活動していく事を決意。その決断は、多くの方々を救う事に繋がると思います。
では、なぜあゆみさんが「今」に至ったのか。そのストーリーを少しだけご紹介します。
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愛が溢れるコーチを目指す株本あゆみさんの物語
あゆみさんは、今まで色んな職場で経験を積んできました。
保険の営業として活躍された事もあるし、障害を持つ方々のサポート施設で働いていた事もあります。
満たされない幼少期
あゆみさんはいつの頃か母親を受け入れることが出来なかったそうです。
お母さんはどんな人だったのかと言うと、
- 家庭よりも仕事を優先する
- 素直な気持ちを表現しにくい
- 自分の意見に同意しない人とは、距離をとる
- 弱音を吐いたり人に頼った場面を見た事がなく、悲しそうな時にも泣いてる姿を見た事がない

父は多くを語りませんが、愛情深く「無償の愛」を体現している様な人でした。家族をないがしろにして仕事をする…という感じではない。
だからこそ家庭を後回しにする母親の事を私は余計に許せなかったんだと思います。
しかし、実際に私が母親になった時、母と同じ事をしている事に気が付きました。子どもに対して感情的にモノを言っていたし、子どもとの時間を削ってでも仕事や他人を優先していました。
「母と同じ事はしない」と固く決意していたにも関わらず・・・。
「母親の事を受け入れられなかった」と語るあゆみさんですが、その言葉とは裏腹に、「母親に愛されたい」という想いも強く持ち合わせていました。
・・・と言うのも、あゆみさんは姉と弟がいる3人姉弟。
お姉さんは、容姿端麗、活発で陽気。そして、学生時代からお父さんの「無償の愛」を体現していました。
高校の頃には、学費を払うことが出来ない同級生を自宅に住まわせてあげて何とか卒業出来るように母親を説得していた姿を目にした事もあったそう。
自分の事は後回し。いつも周囲の為に動き回るお姉さんは憧れの的。その姿を見ていたあゆみさんは、自然とバランスを取るように幼少期に「陰」を演じていた事に気付きました。

もともと、私は姉の様に「陽」のキャラクターだと思います。でも、姉が眩しすぎたから、自分は『陰』を演じ続けていました。
姉と真逆のキャラクターを演じると、構ってもらえる事を無意識レベルで知っていて、小学2年生になるまで「陰」を演じていたのだと思います。
その結果、身近な人しか信用できない・ある程度の年齢に行くまで自身の感情を封印していた為、人の話を心で感じながら聴く事ができない状態で生きてきたと思います。
また、自分自身の感情を封印し、それを感じさせないように生きていた思います。
弟さんが生まれてからは、田舎に預けられた期間もあったようで、母からの注目を集めたいという欲求はさらに高まったのでしょう。
同時に、お姉さんの様に振る舞えないコンプレックスも抱え、自分を激しく見失ったあゆみさん。
しかし、その摩擦こそがあゆみさんの使命をハッキリと認識させました。

自分がどんなに苦しい状況にあっても、「人を助けたい」という想いは常に持っていました。虐待のニュースなどを目にすると、とても心が動きます。
人が何か傷つけられるのを見ていられないんです。
「10㎝の棒」と「1mの棒」があるからこそ、「長い」「短い」という事が認識出来ます。
愛に飢え、自分を封印してまで愛を欲し、無償の愛を行動の源にするお姉さんを見て、その真逆の振る舞いをしてきたあゆみさん。
「愛」に敏感に反応する。
だからこそ、あゆみさんからは、とてつもない愛の波動を感じることが出来るのだと思います。
誰かの為に力になりたい。そう強く想うあゆみさんは、自然と介護やサポートの職に付くようになりました。
障がいを持つ方々のサポート
あゆみさんは、障がいを持つ方々のサポートを7年間勤め上げました。

ここで面接を受けるのは最後にしよう、と思った場所にご縁がありました。最初は児童施設に勤めていて、子ども達の行動をよ~く観察をしていたのですが、
- 愛されて育った子
- 十分に愛されずに育った子
の2パターンで大きく分かれる事に気付きました。どちらが良い悪いではありません。
どんな違いがあるのかと言うと、
愛されて育った子:不満な事があってもやり返さずに職員に伝えたり、言葉を持たない子は自傷する※悲しい感情のやり場が無くて、泣いて自分の体を痛めつける。
十分に愛されずに育った子:自分の思いを言葉で表現する事は苦手でやり返す・物にあたる等、外側に発散する。
これって、障がいを持つ子どもだけではなくて、誰にでも当てはまる事だな、と思いました。どれだけ愛されたかで反応の仕方が変わる。
だからこそ、1人1人と向き合う事を大事にしようと思いました。自分が出来る事は限られているけど、常に向き合い続ける事をしていたら、子ども達は変わっていきました。
「向き合う」という言葉は人それぞれのやり方がありますが、あゆみさんの場合、
- まず子ども達の話を聞く
- どこまで理解しているかを掘り下げる
- その子が分かるようにコミュニケーションを取る
ということ。
当たり前の話なのですが、冷静に考えると、1人1人に必要なコミュニケーションは微妙に違います。
例えば僕の場合、奥さんは難しい言葉を拒否するので、分かりやすい言葉でコミュニケーションをとる様にしています。でも、自分の頭の中をそのまま喋っても理解してくれる相手ならば、特に噛み砕く事無く話をします。

YouTubeで「自閉症の方が見える世界」を再現してくれている動画がいくつかあるのですが、それを見ると、彼らは『私達が想像出来る外側の世界』で生きている事が分かります。
このような動画を見たり、職場での体験を通して、障がいを持つ方々には私たちの常識は通用しないという事がよく分かりました。
その固定観念を外すと、何度も何度も同じ事を注意されている子どもを無闇に叱ることは出来ません。よくよく観察をしてみると、どこかで躓いている。言葉の意味をどこまで理解しているか、というテストをすると、「幸せ」という当たり前に使うような言葉でも、きちんと理解していない事が分かりました。
人の会話を聞くことで何となく把握はしているし、その言葉を使ってコミュニケーションをしているけれど、意味はきちんと理解していない。だからこそ、1人1人がどこで躓いているのかを理解する必要があるんです。
そうやって、1人1人ときちんと向き合ってコミュニケーションをとる事で、子ども達の反応に明確な変化がありました。

初めて担当した子は、母親も障がいを持っている子どもでした。それが理由なのか分かりませんが、その子はお母さんを強く否定していました。
また、一緒の施設にいる子ども達にすぐイラつくのに、保育士になりたいという夢を持つ子でした。でも、でも、その子の今の状態では、難しい。
その為、私はまず「自分自身の現在地」を知ってもらう様にコミュニケーションを取る事を心がけました。
「今のままだとこう言う問題が起きると思うよ」と伝えて本人に想像してもらったり、スグ諦める癖があったので「まずは考えてチャレンジしてみる」という事の大切さを伝え、相談する事の大切さも感じて貰いました。
また、承認欲求が強い子だったので、周囲からの評価だけではなく、自分の心を大切にするように何度も伝えました。
すると、ある日「クソばばあ!」と暴言を吐かれました。その瞬間「よっしゃ!」と思ったんです。暴言を吐いても関係が切れない絆を受け取ってもらえた、と感じた瞬間でした!!
少しずつ人を信じられるようになったんです。今では、その子の楽しみは「お母さんに会う事」。
向き合う事でとても変わったんです。
インタビュー中、あゆみさんは淡々と語っていましたが、これって物凄い変化。「愛」に渇望していたからこそ、「愛」を伝えることが出来る。
あゆみさんは何かをしなくても、存在が「愛」そのもの。そんな印象を強く受けます。
↑ ZOOMインタビューの様子

次に担当した子は、比較的金銭的な余裕がある家庭で育ち、染色体異常がある子で、発達の遅れや睡眠障害を抱える子どもでした。
すごく感情が豊かで、泣いていたと思ったら豹変して周囲に意地悪をして回る事も多かったです。ハサミなどの刃物を近くに置いておけない程、危ない瞬間も多々ありました。
観察をしていると睡眠がきちんと摂れていない時は暴力的になる傾向があったので、「寝て良いんだよ」と何度も伝え、眠い時は教えてくれるように変化していきました。
すると、振る舞いが安定してきて、職員が付いていればハサミを提供しても大丈夫な状態に。
また、お母さんは「障がいを抱えた子どもを生んでしまった」という事を過度に気にしていました。子どもはそれを敏感に察知しているのか、情がある人にはそこに付け入るように意地悪をはたらいて、愛情を確かめている様でした。
あえて距離をとる事も大事だとお母さんに伝え、「構ってもらう為に周囲に攻撃をする癖」を徐々に変えていきました。
ただ甘やかす事だけが愛ではない。
仏教では、仏の愛が「大慈」と「大悲」という両面の言葉で表現されています。
- 大慈:仏がこの世に生きるものすべてに楽を与えること
- 大悲:この世に生きるものすべての苦しみを救うこと
↑このように定義されていますが、苦しみから救う事は「厳しさ」も含まれています。ただ甘やかせる事が愛ではない。
あゆみさんは幼少期~今まで、様々な体験を積むこちによって、「愛」のバランスを身に付けた様に感じます。だからこそ、一緒に居るだけで心地が良い。
そんなあゆみさんが目指す未来とは。
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株本あゆみさんの未来への想い
最後に、池田さんがあゆみさんのエネルギーを感じて制作したイラストをご紹介します。
池田良平さんが
あゆみさんのエネルギーを感じて
作成したイラスト ↓
このページは「200人の物語を紡ぐチャレンジ」に基づいて制作しています。
このチャレンジは、それぞれの方の物語を「文章」と「絵」で表現するもの。お一人お一人に1時間半~2時間ほどインタビューを行い、「人生」という「物語」を1つのページにギュッと凝縮しています。
イラストに関する池田さんのコメントは以下。

アユミさんと、施設の子供達が無意識で繋がりながら愛を育んでいます。左の生徒さんの涙は川に戻ってます。ご先祖様?守護霊様?が見守ってくれています。

アメリカのゴールデンゲートブリッジの自殺志願者と向き合い続ける警察官の動画を見たら、毎回泣ける。
その人の話をたった1時間半聞くだけで、自殺を思いとどまれる様になるのがスゴい。自分で命を絶ちたいと感じている人をどうにかしたい。自分でも死にたいと思ったことがたくさんあります。狭い範囲で考えると、行き詰まり、生きる希望を無くしてしまいます。
どっちの方を見るか・・・ある方?無い方?
その最初のほんの小さなきっかけが「話を聞いてもらうこと」だと思います。自分の想いを語った時って心にぱんぱんと詰まっていたものが抜ける。その時に少しだけ光の方を見れる。
思い返すと、子どもの頃から人から相談されることが多いです。「こう言う発想もあるじゃん!」と人の背中を押していました。
私は、人に光と希望を観てもらいたい。だから、光と希望を自ら観る事ができる寄り添いを仕事にしたい。なので今、コーチングを提供出来るように勉強を重ねています。
自らの命を絶とうとする瞬間は、この世界に希望という光を感じられなくなった時だと思います。
自分の心を殺せば生き続けることは出来るかもしれないけど、それに絶望を感じてしまう。心はパンパンになり、あと1滴でも水滴が落ちたら破裂してしまうような状態。崖っぷち状態。
きっと、人間関係による苦しみが大きいと思います。そこまで自分を追い込むきっかけは、誰かの何気ない一言だったのでしょう。
でも、そこに光を当てるのもまた「人との関り」。
僕たちは、どうしようもなく人と関わる事で生き続けます。だからこそ、自分自身がどんな風に在るのか、という事は周囲へ大きな影響を及ぼします。
あゆみさんは、たくさん迷いながらもご自身がどう在りたいのかを決めました。まだ形にはなっていませんが、この先、世界の光として在り続けてくれるのだと感じます。
最後に、松森曹史さんがあゆみさんのエネルギーを感じて制作した楽曲をご紹介します。
松本曹史さんが
あゆみさんのエネルギーを感じて
作成したテーマソング ↓
このページは「200人の物語を紡ぐチャレンジ」に基づいて制作しています。
このチャレンジは、それぞれの方の物語を「文章」と「絵」と「音楽」で表現するもの。お一人お一人に1時間半~2時間ほどインタビューを行い、「人生」という「物語」を1つのページにギュッと凝縮しています。
松本さんのコメントは以下↓

2つのテーマの表現をしたくて制作しました。 1つは、お姉さんへの羨望に反比例するように、自分らしさを失っていった幼少期。 2つ目は現在お勤めの施設の子供達にたっぷり愛を注ぐあゆみさんです。
出会いに感謝すると共に、祝福を贈ります。