田中仁

そばにいて、話をするだけで「ほっ」とする。

そんな「存在自体」が「あたたかい家」のような人が、今回、紹介をさせて頂く田中 仁(たなか じん)さん。

何をされている方かと言うと、お客様に「安心できる、あたたかい場」を提供し、共に働く仲間に「成長する場」を提供することで、笑顔とやりがいを生み出している人。

そう言うと「業種は何?」って感じなんですが、今、仁さんが着手されている事業は「介護」や「教育」。その事業を運営する会社を経営されています。

でも、仁さんの想いは「場」を提供することが本質なので、業種については強いこだわりはないそう。

人と人の繋がりが社会を形成するので、どんなとこでも仁さんが作り出したい「場」は作ることが出来る。今の時代に最も必要な会社だと僕は思います。

このページでは、仁さんが

  • どんな想いで、どんな事業を進めているのか
  • これからどんな未来を描いているのか
  • 今に至るまでにどんな葛藤があったのか

という事をお話をしていきます。人生を生きる上で、会社を経営する上で、あなたの「気づき」が必ずあると思います。是非、最後までご覧ください。

田中仁さんが運営する「仁グループ」

仁グループの理念は

  • HEART(想い):私たちは、人と人とのかかわりの中から生まれる感謝・感動・笑顔を追求し続けます。
  • HOPE(望み):地域に根付き「心からのありがとう」がたくさん集まる第二の我が家を目指します。
  • HUMAN(強み):一人ひとりが自ら考え、成長を続けることで、仲間や家族、お客様に喜びを提供します。

仁さん理念

この理念は仁さんが一人で考えたわけではなく、スタッフと想いを共有することで生まれたもの。

そして、この理念を達成するために必要なのが、

  1. お客様に「安心できる、あたたかい場」を提供する
  2. 共に働く仲間と「成長できる場」を作り出す

という2点。冒頭でお伝えしたものですね。

現在、仁さんが進めている事業は以下の2つ。

この2つの事業が「グループが掲げる理念」を達成するための「2つの場」です。※それぞれの事業に経営理念はありますが、その方向性はグループの理念そのもの。

仁グループの事業戦略

仁さんは、この「場の構築」をする為の熱意が半端ないです。

以前は、「自分自身が素晴らしいサービスを提供して喜んでいただく」事にこだわっていたのですが、徐々に、自分よりも素晴らしい接客をするスタッフはいるし、自分が直接的にサービスを提供しなくても良いのではないか、と変化をしていきました。

「自分という個」ではなく、「仲間という組織」でサービスを提供させて頂いた方が、遥かにお客様の喜びを生み出すことに気づいたんです。

そのため、

  • どうすればスタッフと想いを共有できるのか
  • どうすればスタッフ一人一人が成長出来るのか

という取り組みに力を注いでいます。

一人では出来ないことをしていくのが「組織」という「場」。組織である以上、組織を形成するスタッフ全員で「同じ方向」に進むことが大切になります。

向かっている先が「お客様の笑顔」に繋がっていれば一人で理念に向き合うよりも、もっと多くのお客様の喜びを生み出していくことが出来ますからね。

仁グループの皆さん

仁グループ

だからこそ、スタッフと向き合って、想いを共有して、共に成長していくことに熱意があるんです。

その取り組みを具体的に紹介すると、こんな感じ。

仁グループの想い仁財育成

「毎週、管理者とスタッフがやりとりしてんの?!労働時間外を侵食されるじゃないか!」という意見の方もいらっしゃると思います。

でも「成長」という視点で見ると、これだけ考えさせてもらえる環境って言うのは有難いと思います。

仁さん

面倒だって人もいるけど、これが共有出来ないと同じ方向をむくことが出来ない。互いの想いが違うなら、違う方向に歩んだ方がきっと互いに幸せ。だから、ここまでこだわってスタッフと向き合っています。

スタッフへのダメ出しをするためにチェックや管理をする会社もあると思いますが、仁グループがやっていることって組織と個人の方向性を一致させて、向上していく為の共有。

自己を成長させていきたい方は絶対に参入した方が良い場所だと思います。

その理由は、もう1つあって。

それが「仁グループ」の未来の展望です。



「仁グループ」の未来への展望

実は、現在「仁グループ」では

という2つの事業に加えて、新しい事業を増やそうとしています。それが「保育事業」。

保育

デイサービス事業や児童発達支援事業のように「人と人との繋がりの場」を提供することは同じ。

仁さん

事業の形態が変わっても、今まで培ってきたものを活かせば、僕たち独自の事業を運営できる自信があります。

仁さんはそう語ります。

事業というのは基本的に「人と人との触れ合い」によって生まれるので、どんな事業だろうが「仁グループ」の理念と方向付けを活かすことが出来ます。

だから、今後もたくさんの事業が「仁グループ」から生み出されていくことが予想できます。仁さんの個人的な目標は2035年までに10の事業を展開すること。先ほどの「仁財育成」と合わせると、スゴい組織になることが分かります。

どういう事かと言うと・・・

事業化へ

これ、出来たら最強ですよね。ある意味「現場型の経営塾」で、なおかつ事業を実現までしちゃうという最強のモデル。「仁グループ」が、ものすごい集団、組織になっていくということがお分かりいただけると思います。

まるで、「夢の建築士」。

皆の想いが集まり、それが形になっていき、たくさんの方の笑顔を生み出していく。それを設計しているのが仁さん、という感じ。

夢の建築士田中仁

仁さんと話をしていると、「周囲の人や社会という枠組み」と「自分との垣根」がすごく小さいものなんだな、と感じます。

正直、僕は今の仕事をしていなかったら「入りたい!」って思います。笑

しかし、仁さんが最初からこんなに素晴らしい事業を展開していたわけではありません。

仁さん

理念は道具。成果を上げるための道具でしかないから、僕自身の価値観が重要だと思います。以前は私利私欲が強かったけど、それが自己満だと気づき、摩擦があったおかげで今があります。

さて、どのような摩擦があり、仁さんがここまでの事業を運営するに至ったのかをご紹介します。

田中仁さんの歴史

仁さんは、自身でたくさんの事業を運営してきたお父さんの姿を見て育ちました。その姿を見て「仕事は楽しいもの」という思考が根付き、知らず知らずの内に「30歳で起業する」という志を掲げるようになりました。

大学では、今でも師事する教授と出会い、ゼミやサークルの環境を活かして、たくさんの経営者や社会で活躍する方々とお会いし、話を聞くことが出来たそうです。この活動によって「会社には理念が必要で、その理念の裏には会社を運営する社長の想い」があることが分かったそうです。

その後は、当時、乗りに乗っていた飲食業の会社へ入社。順調に昇進街道を登っていましたが、今でいう「ブラック」の環境の中で体を壊してしまい退職。

かし、辞めたことにより、元々、志として掲げていた「起業すること」を思い出し、お父さんが運営していた介護事業を手伝わせてもらい、仁さん自身も介護事業に参入することを決意しました。

起業までの流れ

起業当初は奥さんと自分を入れて3人でのスタートでしたが、順調に規模は拡大し、スタッフの人数が増えていきました。かし、ある時、「スタッフとの摩擦」を経験します。

どんな摩擦かと言うと、社長とスタッフの間で思いが上手く噛み合わず・・・「社長 VS スタッフ」という、経営者ならば誰もがおそれる「恐怖の図式」が完成してしまったんです。

社長とスタッフ

なぜ、このような状況を生んでしまったのかと言うと、以下の2点が大きい要因。

  1. 飲食業で培った「ブラック魂」をスタッフにも強要してしまった
  2. スタッフと同じ方向をむいていなかった

このスタッフとの摩擦によって、「自分の基準」は「他者の基準」ではなく、話し合って共有をしていくことが大事だということを学んだそうです。

そして、もう1つ大きな変化が・・・それは、事業の運営が「自己目線」ではなく「他者目線」になったということ。

「目の前の人の喜び」を重要視して事業を運営していたのですが、それが限りなく「自己満足」であることに気づいたそうです。

一見、「目の前の人の喜び」を実現することって素晴らしいことに聞こえますが、仁さんはそこに縛られていたそう。本当に「お客様の喜び」を生み出すには、自分が必ず接客をしなくても良いことに気づいたんです。

組織にも、世界にも、色んな人がいます。それぞれの人には、必ず得意なことがあります

自分一人が「目の前の人の喜びを作りだす」ことに縛られていると、「1」が「1」しか生みません。でも、スタッフがそれぞれの特性を活かし、合わせていくことが出来れば「1+1」が「3」にも「4」にもなっていきます

仁さんの歩み

この想いが、今、「仁グループ」が展開している、お客様に「安心できる、あたたかい場」を提供し、共に働く仲間に「成長する場」を提供することに繋がっていきます。

これが「仁グループ」の方向性を表現する「理念」に表れています。

仁さん理念

仁さんの人生を振り返ると、全ての出来事が必要で、上手く連動をすることによって「今」があることが良く分かります。

まだ、仁さんが掲げる「7の事業」の内の3つ目が生まれたところ。

これから、どんな形で運営していくのか、どんな事業が生まれていくのか、とても楽しみです。

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