動画マーケティング

今、5Gが普及することもあって「動画での情報発信」が大流行しています。以前はユーチューバーって言ったらバカにされる対象でしたが、今ではすっかり動画編集マンが多し忙しになっています。実際、僕も40代や50代の方から「動画に字幕入れたいんだけど」っていう相談をよく受けます。

見る側にとっては動画ってキャッチーで見やすい。だから、動画が流行るっていうのは当たり前と言えば当たり前。

でも、その先を見越していた方が良いのかな、と僕は思います。

今回は動画を撮影してYouTubeにアップロードをして運営していれば、同じ趣旨のブログが同時に運営できるよ、っていうご提案です。メディアの運営は「資産」になります。

また、ブログは動画と違って「情報発信者が何者であるのか」が説明しやすく、体系化した発信が得意で、LINE@やメルマガ、各種SNSとの相性も抜群の、「名刺」のような役割を果たします。

YouTubeが資産

まずは、なぜ僕が「動画での発信だけでは不十分」だと思うのか、をお話ししていきます。


動画コンテンツのみで良い場合と良くない場合

動画が大流行するっていうのは

  • テレビ番組が面白くない
  • 回線が太くなる
  • 情報量が多い
  • 記憶に残りやすい

という感じで条件がばっちり揃っているので当然といえば当然のこと。動画の可能性はすごく大きいです。

でも、その動画を利用したマーケティングをもっと加速させる方法があるとしたら・・・今のうちから始めといた方が良いと思いませんか?

その方法っていうのは、YouTubeの内容を材料にして、それを各種メディアに適した形式に変換して発信するということ。

YouTubeから他のメディアへ

僕は過去に「ある動画シリーズ」を文章と画像にしてコンテンツ化し、ブログを運営していたことがありますが、集客の窓口として働くのは間違いなく、意外と皆やっていないことだということが分かっています。

それに、動画のコンテンツだけでは成し遂げられないこと、苦手なことがあります。その理由を以下3つに分けて簡単に説明します。

  1. 一定の時間が必要
  2. 棲み分けの考えが必要
  3. 長い動画は満足度も上げないといけない

①一定の時間が必要

動画の時間

動画を見ている人っていうのは、何となく時間を潰したい人、が多い傾向があるからです。動画って「効率性」だけを考えたらすごく非効率なコンテンツ。動画を流し始めると、2倍速であっても一定の時間が必要になりますよね。

だから、逆に動画を嫌う人もいます。

じゃあ、「動画の時代来たー!」って喜んでいる人っていうのはどういう人が多いのかというと・・・暇な時間を豊かに過ごしたい人、楽しい時間を過ごしたいと思っている人が多いです。

仕事から帰ってきて、ご飯食べてお風呂入って、そこからふーっと肩の荷を下ろした人が寝る前に動画で楽しい時間を過ごす。動画によって日常的に楽しむバリエーションが増えたことはすごく素晴らしいこと。

でも、注目してほしいのは「何かを学ぼう」として動画を見る人は少ない、ということです。実際、16~44歳の1775人を対象に行ったアンケートでは「コンテンツの発見」を楽しんでいるユーザーが多いという結果が出ました。

②棲み分けの考えが必要

棲み分け

YouTubeはテレビの代替え的なポジション。「楽しむ」を体現した場所。その棲み分けをしっかりと理解することが必要です。

ただ、今では良質な動画も増えてきているので、YouTubeで学習をしようとする人も多くなってきています

例えば、コメディ番組と情報番組みたいな感じ。情報番組を見たい人も一定数いらっしゃるじゃないですか。YouTubeもそれと同じで・・・ヨビノリさんとか、オリエンタルラジオの中田さんとか、めちゃくちゃ為になる動画を発信しています。

動画を利用して勉強をすると、文章の2倍記憶の定着が良いという研究結果も出ているので、実はYouTubeで学習をするっていうのはすごく効率的

でも、既に知識があることを勉強しようとすると、動画って必要な部分を切り取ることが出来ないので超効率悪いんですよね。必要な個所を抽出するのがすごく面倒くさい

また、動画は目と耳を独占するから、しっかりと時間を確保して集中して見る必要があります。その点、音声コンテンツだと家事をしながら聞き流すことが出来るし、文章だとサーっと必要な個所を読めばいい。

要は動画も文章も、どのようなコンテンツを発信するのかは「棲み分け」が重要だということ。

③長い動画は満足度も上げないといけない

長い動画

しかし、YouTubeで学習を提供するうえで理解しておくべきことは、YouTubeでは10分でも「長い」と感じられてしまうということ。

テレビの情報番組の場合、だいたい1時間以上の尺が必要となります。その番組を制作するにあたって、大人たちが何人も集まり、体系的に段取りを考え、丁寧に1つ1つ順を追って説明をしていくわけです。

それくらいしないと、視聴者を飽きさせないで長尺の動画を最後まで上で見て頂くというのは難しいこと。YouTube上で軽い気持ちでやっていくのはちょっとナンセンスなんですよ。

動画は学習に向いているけど、YouTubeではそれを提供しにくい環境だということです。見られるためには「その人が発信が見たいから」というファン的な要素が必要となります。

 

以上から、日常的にYouTubeを利用している人の目に触れて、少しでも集客の幅を広げるためにYouTubeを利用するなら〇。

でも、情報を発信している人には「伝えたいこと」が必ずあります。それを伝えていくには「体系的に伝える」ことが必要になります。バラティエ番組的に「楽しんでもらう」ことを提供するなら相性はバッチリなんですが・・・。

今はここがぐっちゃぐちゃになっているように感じています。「動画が流行っているし、とにかく動画で発信しよう」っていう考えだとごちゃごちゃになっても仕方ないですよね。

情報を発信して何かを伝えていく・・・それを達成していくためには短い動画を断片的に発信していても伝わりづらいのが現実です。エッセンスがばらばらに散らばっている状態なので、伝えたいことが伝わりづらい。

そこで必要なのが僕のような役割です。

動画が流行している今の時代に僕が見越していただきたいのは「体系的に情報を伝える」ということ。僕は散り散りになっているピースを集めてパズルを作るような作業が得意です。そんな僕がお力添えが出来る点は2つ。

  1. 体系的に情報を伝える「動画のシナリオ」を制作する
  2. 動画を文章化してブログ展開をする
  3. 動画の内容をもとにSNS運営

僕は長短さまざまな30本以上(再生時間は40時間以上)の動画を1つにまとめ上げて「教科書」を制作した経験があります。結果的に170ページ、9万文字以上の分厚いものが出来上がりました。それによって体系的に情報を伝えることが可能なんですが・・・9万文字の大作をつくってもそれを読んでもらえる場所っていうのは限られます。

教科書の一部↓

教科書

こで、日常的な発信のお手伝いとして、想いを語って頂ければ「動画のシナリオ」を作ることが出来ます。何を伝えたいのか、誰に伝えたいのか、それをくみ取り、場合によってはシリーズ化して順序だててシナリオにすることが出来ます

う1点僕が出来る重要な役割というのが・・・日常的に発信している動画の文章&画像コンテンツ化。動画を「文章と画像」で表現し、それをブログでも発信することによって集客の幅も広がるし、既存の動画を体系立ててブログで発信することが出来ます

して、SNSの運営。動画には情報がたくさん詰まっているので、それをSNSへ転用し、質の高い発信とシェアが可能です。SNSは着々と質の高い運営をしていけば確実に集客の窓口になっていきますし、1対1のやりとりが多いのも特徴です。

動画が大流行している時代で、多くの人がそこに目を向けているからこそ、今からコツコツと体系化した発信をご提案します。

今回は僕がどのように文章化していくのかを簡単に説明した後、実際に1つデモンストレーションをご紹介していきます。



動画を文章にする上での過程

僕はこのブログ上で「200人チャレンジ」を行っています。このチャレンジの場合は「紹介する人がどうすれば一番輝くのか」をテーマに文章と画像によって1ページを制作しています。その方にとっての名刺になるようなイメージ。

しかし、ウェブページを作るとなると「読者が何を知りたいのか」が中心になります。最近ではそこに「質」が重要視されています。ただ、「質」っていうのはGoogleが考える質と、読者が考える質というのがあると思ってて、以下のように分類できると思います。

質

Googleが考える質

僕はブログの運営を5年以上ずーっとしてきたので、「Googleが考える質」に応える力が付いています。その結果、検索順位で高い順位を多数獲得してきたし、アクセスの数も1日で万以上を獲得するなど多数の結果を出してきました。
質

読者が考える質

読者が考える質っていうのは、もちろんGoogleが考える質のように「検索をした結果に対してどのような答えをくれるかどうか」が含まれています。それありき。だって、何個もページを読むのは面倒ですからね。

でも、別に「絶対的な正解」が欲しいという訳ではないと僕は思っています。求めている「完璧さ」が違うと思ってて。

機能的価値に偏りすぎたがために、何かたくさん答えはあるけど、全部情報が浅いし結局どれが良いのか分からないっていうページってあるじゃないですか。そういうページが上位に表示されているのも事実で。それも多様化という面では〇だし、良いんですけど・・・面白いかどうかっていう指標だと面白くはないワケなんですよね。

ってことは、読者が求める「完璧さ」っていうのはある種「美しさ」でもあって、いかに1ページとしての面白味が高いかどうか、ということが大切だと思います。エンターテインメント、感情的価値という感じ。

つまり、根拠がちりばめられてて、一般的には言われていないような答えだったとしても「ああ、なるほどね」みたいに唸るようなコンテンツ。

僕はこのブログで「200人チャレンジ」をやってきたわけですが、このエンターテインメント性はめちゃくちゃ上がりました。で、このエンターテインメント性を積み重ねていくことで「何を言っているかではなく、誰が言っているか」という今のマーケティングで当たり前化になっているところに落ち着くのかな、と思います。

要はファン化ですね。

動画コンテンツをブログ(文章)にする

  • 機能的価値を高めた網羅性のある情報化&修正(Googleが考える質)
  • あなたが最も輝くように情報化&エンターテインメント性(読者が考える質)

を混ぜ込んで動画を文章コンテンツ化してブログを運営していくことが可能です

 

簡単に説明すると以下のような手順で進めていきます。

順序

では、ここからデモンストレーションをしていきます。

使用させていただく動画は
ピース小堀さんのこちらの動画。

①キーワードから設計

ピース小堀さんは「自己受容」や「自己否定」などがキーワードになる動画が多いです。「自己受容」は検索需要が高いワードではないので、集客では大きく効果を発揮しないというマーケッターもいますが、そういうワードでも上位につけば確実に集客にはプラスになります。

個人のブログだと小さな世界からコツコツとやっていくしかないですしね。それに丁寧に小さな世界で読者の需要にこたえていくことが満足度を上げていきます。

今回の動画の内容は「自己受容」との相性も良かったのでメインのキーワードにしました。具体的には「自己受容+とは」という複合キーワード。※今回のデモンストレーションでは1つしか記事を書かないので面を作ることは出来ません。

②市場リサーチ

「自己受容+とは」のキーワードをメインに周辺のキーワードをピックアップし、100以上のページをリサーチして必要な情報をピックアップしました。

このリサーチ結果が動画内容を補足していく部分となります。

「アフィリエイトとは」でリサーチした例↓

例

ただですね、「リサーチをすれば良い」という訳でもなくて。今後情報社会はどんどん進んで行き、もっともっと情報が溢れていきます。

その中で重要なのは明確な主張。これが積み重なっていってファンが構築していきます。そのため、周囲のリサーチをするのは自身の情報の網羅性を高めるだけではなく、自分の立ち位置を明確にするためにも重要となります。

③構成を考える

文章の構成で最も重要なのは

  1. 主張は何か
  2. 冒頭
  3. 如何に飽きさせないか+網羅性
  4. 出口

を整理することです。

整理の例↓

整理

動画を文章コンテンツ化していくには「動画で話をしている内容の文字起こし」から始まりますが、起こした文字を踏まえて構成を考えていきます。

④見出しの設置&肉付け

見出しにもキーワードを入れて構成し、最後に肉付けしていきます。

⑤修正

専用のツールを使用して検索順位をチェックし、公開から3カ月経過もしくは適した修正を加えていきます。ただ、修正は手探り。これは誰がやっても手探りです。

Googleが欲しがっている「答え」は誰も分かりませんからね。

以上の5つのステップで動画コンテンツを、文章と画像のコンテンツへ生まれ変わらせます。

動画マーケティングが流行っているけど気を付けろまとめ

ここまで動画マーケティングの注意点とそのデメリットをどのように補完していけば良いのかをお話してきました。

動画マーケティングの注意点

①一定の時間が必要
②長い動画は見られにくい
③棲み分けの考えが必要

要は「伝えたい情報」があるなら、それを体系的に伝えるのは現状の動画マーケティングではちょっと不向きですよ、ということ。

そこで僕がご提案した補完案は以下の2つ。

  1. 体系的に情報を伝える「動画のシナリオ」を制作する
  2. 動画を文章化してブログ展開をする

まずはご相談いただければ大丈夫ですが、実際に動画コンテンツをブログ化していくにはデモンストレーションをお見せした方が良いと思って、どのようなステップで実現していくかを簡単にお話させていただきました。

で、そのステップによって実際に僕が作ってみた記事がこちらです。