SEOの話

今回は個人ブログを運用する場合、知っておくべきSEOの世界をご提供します。ただのテクニックSEOではなく、ブログで情報を発信するなら理解しなければ絶対に今後生き残ることは出来ない情報を提供します。

・・・と言うのも、SEOを理解しているつもりだけど

  • SEOをテクニックだと思ってたら疲れる
  • SEO対策をしているのにサイトが飛ぶ

みたいな悩みを抱えている人ってめちゃくちゃ多いですよね。

そういう人はSEOをただのテクニックだと捉えています。でも、SEOはもっと奥深いのが現実。その全てをたったの4つに凝縮させてあなたにお伝えします。

「15のSEO対策!」みたいな浅はかな内容ではありません。が、あなたが最も欲しがっている情報を提供します。

【個人ブログ】SEO対策をテクニックだけですると絶対に疲弊するし効果は出ない

SEOと聞くと「検索エンジンの隙を突く」とか「アルゴリズムの間を縫う」というイメージを持つ方が非常に多いんですが、それは全く違います。

ぜ違うのかというと、それだと「検索エンジン」というシステムしか見ていないから

「検索エンジン」には必ず「検索するユーザー」が存在します。ユーザーがいないと検索エンジンは成り立ちません。現代人は何か分からないことがあった時や調べたいことがあった時に検索エンジンを利用してリサーチをします。

SEOと人

これが検索エンジンの本質です。しかし、多くの人が検索エンジンをただのシステムだと認識し、いつまでもいたちごっこみたいになって疲弊しています。

アルゴリズムでサイトが飛ばされた → 稼げるサイトを作ろう → アルゴリズムでサイトが飛ばされた → 稼げるサイトを作ろう
みたいな無限のサイクルを踏んでいるわけ。これだとホントに疲弊してしまいます。そのうちネットビジネスを辞めてしまうでしょうね。

そこでこれまでネットビジネスを3年以上も継続してきてGoogleから3回もペナルティを喰らいながらも、今では検索エンジンで上位をキープし続けることが出来ている僕の経験をもとに、

という情報発信業界でも数々のSEO実績を残してきたお二人を徹底分析して「疲弊しないSEOの対策」をあなたに提供いたします。

SEOの本質を理解すればただのテクニックに走ることなく、Googleの検索エンジンに振り回されることなく情報発信を続けることが出来るようになります。

では、疲弊しない「SEOの本質」とは何か・・・答えは「普通である」ということです。

個人ブログで行うSEO対策は「普通である」ことがポイント

「普通」という言葉を嫌う人は多いかと思いますが、「普通」を極めるとリアルに世界平和が実現できます。

どういうことかというと、例えば就活セミナーにTシャツにダメージジーンズで参加をしたら「普通じゃない」と言われますよね。でも、大学のラウンジで同じ格好をしていたら「普通」なんですよ。逆に、大学のラウンジにリクルートスーツでいると多少の違和感が出てしまい「普通ではない」と判断されます。

普通

つまり、「普通」というのは状況に応じるんです。そのため「普通」を極めようとすると、物事をあらゆる視点で見ることが出来るようにならなければいけないんです。

ウェブライダーの松尾さんはこう言っています。↓

“普通”を意識するには、相手の気持ちになって物事を考えなければなりません。大多数に響くコンテンツをつくりたいのであれば、世の中の多くの人たちの気持ちを意識する必要があります。(中略)“普通”を意識するためには、物事をロジカルに考える必要があるからです。
参考:https://www.fastgrow.jp/articles/webrider-matsuo

つまり、普通であろうとすることは検索エンジンの向こう側にいるユーザーの気持ちを汲み取って情報を発信するということ。

それがSEOの本質的な要素となります。「ユーザーの気持ちを考える」と言う事ですね。

マトリックスで考える:横軸=他人の視点の多さ、縦軸=自分の視点の抽象度

で、「普通」ということを考えていきますが・・・「普通」というのは複数の視点が集まることによって決定します。就活セミナーに参加している人の「視点」が多ければそれが「普通」となりますし、大学のラウンジにいる人の「視点」が多ければそれが「普通」となります。

  • 他人の視点の多さ・・・これを横軸とします。
  • そして同時に「自分」という視点も存在しますよね。その抽象度を縦軸とします。
抽象度について

抽象度が高いと抽象的、低いと具体的。
「犬」というカテゴリの抽象度を上げると「動物」、抽象度を下げると「チワワ」みたいな感じ。

視点の抽象度を上げ下げすることによって、あらゆるシチュエーションやあらゆる場所において「普通であるための情報」を得ることが出来るようになります。視点が狭いと対応が出来ませんからね。

この2つの「視点の軸を」マトリックスとして表示するとこんな感じになります。

SEOのマトリックス

(右上)視点が多い、かつ、自分の視点の抽象度が高い=読者の潜在ニーズ
(左上)視点が少ない、かつ、自分の視点の抽象度が高い=自分のポジション
(右下)視点が多い、かつ、自分の視点の抽象度が低い=読者の顕在ニーズ
(左上)視点が少ない、かつ、自分の視点の抽象度が低い=体験、主張(信頼性、オリジナリティ)

側はより多くの人のニーズを満たすことに繋がり、左側はファン化を促進するようなイメージをもってもらえると理解しやすいかと思います。

側はより広く情報、市場、分野を認識することに繋がり、下側はより狭い範囲で情報を認識するようなイメージをもってください。

僕の経験値やSEOの権威が発信している情報を調べまくった結果、この図にSEOの全てが詰まっていることが分かりました。細かいテクニックは調べれば腐るほど出てくるんですが、その全部がこの図に詰まっています。

ここからそれぞれの部分で何を満たせるのかを話します。

(右上)視点が多い、かつ、自分の視点の抽象度が高い=読者の潜在ニーズ

SEO潜在的ニーズ

多数の視点を満足させ、ニーズを満たすことが出来る記事は網羅性が高く、読者の悩みを解決できる記事だと言えます。結果的に被リンクを多く獲得することが可能(SEOに効果的)。

ウェブライダー松尾さんは以下のように語っています。

“最大公約数的な幸せ”を考えればGoogleアルゴリズムが見える

多数の視点を認識し、その中の「普通」を考えることによってGoogleのアルゴリズムが見えてきます。なぜなら、「Googleのアルゴリズム=読者のニーズを満たす」ことだから。

で、多数の視点を考慮して情報発信するためには「リサーチ × 想像」が必要となります。

リサーチをするには狙っているキーワードで実際に検索をしてみて、上位のサイトにどんな情報が記載されているのかを見てみるのが最も効果的です。その理由は検索エンジン上位にはGoogleが読者のニーズを満たしていると判断された情報がランクインするから。

他にも視点の獲得に効果的な方法としてウェブライダー松尾さんは以下のように語っています。

あらゆる情報に触れて、他の人の人生を疑似体験することによって考える幅が広がるというイメージですね。分析をしたら後は想像をします。

読者のニーズには潜在的なものと顕在的なものがあります。

「リサーチ×想像」をして、自分自身の視点の抽象度を上げてより広く情報を認識出来るようになると、読者が気づいていないようなニーズを先回りして提供することが出来るようになります。

この「読者が気づいていないようなニーズ」が「潜在的なニーズ」。検索をする際には気づいていないような読者のニーズを満たすことが出来ると、「そうそう、これこれ!」という反応が多くなります。

例えばアニメ放送直後に見逃した人が内容を知りたい場合、「1話 感想」とか「1話 ネタバレ」とかで検索をかけます。そこで表示された記事の中で「放送が終わった後でもネット配信なら見れますよ」という感じでVODサービス情報を掲載すると登録する人が一定数います。

これが潜在的ニーズを満たすということ。読者のニーズを考え抽象度を上げることによって実現できます。

★マトリックスの右上で必要とされること

読者の悩みを先読みすること
リサーチ力

(右下)視点が多い、かつ、自分の視点の抽象度が低い=読者の顕在ニーズ

SEO顕在的ニーズ

視点の抽象度を下げて具体的な情報提供すると読者の顕在的なニーズを満たすことが出来るようになります。顕在的なニーズというのは「検索意図を読み取って悩みを解決する」ということ。

先ほどの「リサーチ×想像」が大切。「検索上位にある情報=読者が求めている情報」と考えることが出来るので、その把握・理解は必須。

ここで認識してほしいのは「ニキビ 食べ物」というキーワードでは「ニキビに良い、効く食べ物」を知りたいのか、「ニキビに悪い、なりやすい食べ物」を知りたいのかが分からないということ。

これが「ニキビ 食べ物 改善」になると検索意図が絞れます。このようにキーワードが2語から3後になるとより検索意図が明確になります。

そのため、「ニキビ 食べ物」というキーワードで上位を狙う場合は・・・
〇ニキビが改善する食べ物
〇ニキビが悪化する食べ物
〇ニキビになりにくい食べ物
〇ニキビに塗ると効果的な食べ物
・・・などなど、あらゆる顕在的ニーズを網羅して情報を提供する必要性が出ます。

しかし、多くの人がやってしまいがちなミスがキーワード選定とニーズの予測ミス。例えば「ニキビにおすすめな食べ物10選」だと何のニーズを満たしているのか微妙になるので上位表示は難しくなります。

このあたりを視点の抽象度を自在に変化させ、予測をすることが大切。情報の網羅性がSEOには効果が高いと言われていますが、すべてを網羅することは出来ませんし、網羅性だけを意識しても読者ファーストかと言われたら邪魔くさい情報が多いコンテンツと認識される場合もあるので、さじ加減は必要です。

★マトリックスの右下で必要とされること

キーワード選定と発信する情報のすり合わせ
リサーチ力

(左上)視点が少ない、かつ、自分の視点の抽象度が高い=自分のポジション

SEO自分のポジション

自分自身の視点の抽象度を上げるということは、自分を俯瞰して見るということであり、情報をより広い視野で捉えるということ。これがめちゃくちゃ出来るようになるとリアルに「悟り」みたいな境地にいける話ですが、ネットビジネスでもお金を継続的に稼いでいくためには必要な要素となります。

で、SEOに関して視点の抽象度を上げることで何が出来るのかというと、市場における自分自身の立ち位置を決めることが出来るようになります。

SEOにおいて自分自身の立ち位置(ポジション)を決めるというのは、あまりピンと来ない人が多いと思います。確かに以前のSEOだと自分のポジションはあまり重要視されてはいませんでした。しかしポジションが無いとどうなるのかというと、ただのニュースサイトとか新聞みたいな感じになります。

情報が溢れかえった現代において、Googleがどんな情報を求めているのかというと「多様性があって、専門性があって、権威性がある情報」です。SEOでよく言う「E-A-T(専門性/権威性/信頼性)」というやつです。マナブさんはこんなツイートをしています。

「EAT」がどうしてSEOに効果的なのか・・・それは情報の多様性を極めるため

正直、起こった出来事をそのままニュースサイトや新聞で垂れ流すのはAIでも出来ますからね。今後はどんどんロボットに奪われてしまう仕事になってしまいます。

だからこそ、市場における自分のポジションをとることが重要。SEOに繋がるのかピンとこないままの人も多いかもしれませんが、自分のポジションをとれないとやがて廃れていく未来しかありませんし、どこかで見たような情報しか発信できません。

また、今後は独自のコミュニティを運営する時代に突入します。解決方法を提供するソリューションビジネスは検索エンジンの進化、情報の多様化によってほぼ無料で実現できるようになるので、人との繋がりや人として魅力的であるか・・・という部分が重要となります。

・・・ってことは検索エンジンもそういう人が発信する情報を重要視するということ。「影響力」みたなものが指標になってくるということですね。

以前は影響力を図る指標が外部リンクしかありませんでしたが、今後はもっと人間的な測り方になってくると思います。SNS、YouTube、コミュニティ、講演、セミナー、生放送、サロンなどなど、人との繋がりをどれだけ持っているのか、どういう関係性を維持しているのかが重要となります。

より自分というブランドを確立する・・・みたいなイメージ。ブランディングという言葉は個人的にあまり好きではありませんが、読者のことを第一優先に考え続けた結果、それはブランディングに繋がっていきます。

これは情報発信を始めてから割と長期間必要。なので一朝一夕では出来ませんが、ゴールを想定して行動し続けることが大切なので、ただ闇雲に行動はしないように気を付けてください。

★マトリックスの左上で必要とされること

市場における自分のポジションを確立する=ブランディング
LE-A-T(専門性/権威性/信頼性)→情報の多様性を実現
L人との繋がりを強くする

(左上)視点が少ない、かつ、自分の視点の抽象度が低い=体験、主張(信頼性、オリジナリティ)

SEO体験

そして・・・ちょっとここまでお話した内容を覆すような話なんですが、マナブさんのツイートにはこのような内容が書かれています。

マトリックスの右側では「リサーチ×想像」ということの重要性をお話しましたが、マトリックスの左側では「リサーチ」でなく「ポジション」が重要。どういうことかと言うと「リサーチ」の種類が違うんです。

  • 右側のマトリックスに必要なリサーチ:記事を書くに当たって選択したキーワードに関するリサーチ
  • 左側のマトリックスに必要なリサーチ:自分のポジションが取れるのに必要な知識や体験=日々のインプットに関するリサーチ

一言に「リサーチ」と言ってもこの2つのリサーチがあります。なので、先ほどのマナブさんのツイートで言及している「リサーチ」というのはキーワードに対するリサーチ。市場を知って自分のポジションを明確にする意味で「キーワードに対するリサーチ」は少なからず必要なんですが、インプットが増えれば市場のリサーチがなくてもポジションをとれるようになるって感じです。

で、SEOを意識したときに最もないがしろにされがちなのがこのポジションの話。つまり自分の経験や体験、知識、主張を重要視しない人が多いんですよ。それがSEOに繋がるということを理解していない人が多い。

★マトリックスの左下で必要とされること

主張、体験へのリサーチ
日々のインプット

【個人ブログ】SEO対策をテクニックだけですると疲れる話まとめ

今回はマトリックスを利用してSEOをお話しました。

SEOのマトリックス

(右上)視点が多い、かつ、自分の視点の抽象度が高い=読者の潜在ニーズ
(左上)視点が少ない、かつ、自分の視点の抽象度が高い=自分のポジション
(右下)視点が多い、かつ、自分の視点の抽象度が低い=読者の顕在ニーズ
(左上)視点が少ない、かつ、自分の視点の抽象度が低い=体験、主張(信頼性、オリジナリティ)

この4つのポイント・・・結局何をしたいのかというと、ウェブライダー松尾さんのツイートを引用します。

つまり、SEOっていうのは「分かりやすさ」を追求していくこと。そのために必要なのは「読者を想像して何を求めているのか」を考えること。

マナブさんは過去に全然稼げなかった経験から「読者は自分を見られているのではない、情報を求めに来ている」という考えに行きつきました。それは「自分の主張はいらない」という感じで捉えることが出来ますが、読者が求めるものを考え、そこに主張が伴った方が良い場合はガンガン提供してOK。

でも、それはただの自己満足的な発信ではなく、どこまでいっても読者に有益なものでなければいけません。

市場調査は必要だけど必要ない、みたいな、表面的な情報だけを追いかけるとある種の矛盾をはらんでいます。その矛盾から抜け出したときに本質的に何をすればSEOに効果的なのかが理解できます。

ようやく情報発信者として一人前となるスタート地点に立てるようなイメージ。奥が深いですが、本当に面白い世界だと僕は思います。

是非、今回のマトリックスを活用してください。そして、実際にブログ内でどんな風にすればSEOが高まるのか・・・テクニック的な一面を知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

マナブ(坂内学)さんのSEOライティングを全てまとめてみた