離職率4割とも言われる医療・介護の業界。※離職率は調査によって変わりますし、離職者が出ることが悪いってわけではありません。
その業界の中で3年の間離職者がでていないのが「ひなぎく株式会社」、今回ご紹介する小泉希久也さんが代表の会社です。
しかし、「ひなぎく」はもともと1年で50%が辞めてしまう会社でした。それが0%に変化したわけです。
なぜ、劇的な変化を遂げたのか・・・その理由は会社の理念にありました。
ひなぎく株式会社の理念
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僕は久しぶりに「こんな会社に入りたい」と心から思いました。
どうしてそう思ったのか・・・それは理念をスタッフの皆さんと共有していて、なおかつ希久也さん自身が、その経営理念を体現し続けているからに他なりません。
心と体と理念が一致している男って、正直しびれます。
- 「私欲」と「公欲」を一致させる
- 「誰かのため」が「自分のため」になるが究極
- 「ひとりひとりの想いや才能が活かされる未来を創りたい」
という想いを、行動によって体現し続けている小泉希久也さんのご紹介です。
目次
小泉希久也さんのプロフィール
最近は感染症などもあって、「ひなぎく株式会社」はYouTubeチャンネルを開設し、自宅でできるようなフィットネスの内容を公開しています。↓
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冒頭でも紹介しましたが、医療・介護業界は離職率が高い業界として知られています。調査する機関や内容にもよりますが、30~40%が辞めていくと言われています。※離職率は、ある時点の在籍人数に対して一定期間後に退職した人の割合のことをさします。
2019年の厚生労働省のデータによると、看護師を含め「医療、福祉」業界に就職した新卒者では、大卒者で39.0%(平均32.0%)、短大等卒者で35.7%(平均42.0%)、高卒者で46.5%(平均39.2%)の人が、卒後3年以内に辞めているそうです。
そんな医療・介護業界で「3年間離職者なし」。
別に「離職」することが悪いわけではありません。自分の夢に気づいたとか、やりたいことに向けて辞めていくというポジティブな離職もあると思います。
なので、あくまでも1つの「指標」ですが・・・このページを最後まで読んでいただければ、「辞めたくない会社」だということが全部伝わると思います。
しかし!決して最初から辞めたくならないような素晴らしい会社ではありませんでした。そんな出来過ぎた話だとストーリーにならないですからね。笑
会社を作ってから1年半の間は、スタッフの中でも「1年続かない割合」が50%を占めていました。そこから1年半は、ちょくちょく辞めるくらいに落ち着いてきて20%くらい。
そこから脅威の変化をみせて、3年間離職者0。なぜ、スタッフは辞めたくならないのか。
それは希久也さんが「ひとりひとりの想いや才能が活かされる未来を創りたい」という思いの元、本気で活動をしているからにほかなりません。
「とにかく楽しく仕事をしていないスタッフを見ると嫌になる」と希久也さん語っていました。人を活かしたい、楽しく活躍してほしい・・・という思いが強いんです。
話を聞かせて頂いて、その理由は以下の2つかな、と僕は思いました。
- 自分が活かされてこなかった過去
- 「健康」は普通思い描く健康の向こう側
ちょっとだけこの2つの理由を深掘りしたいと思います。
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自分が活かされてこなかった過去
そもそも、希久也さんが自分で起業をしようと思ったのが、「楽しく働けない」というもどかしさからでした。
医療業界全体で、スタッフの事があまり大事にされていないという風潮があるそうです。
どんな業界、どんな会社でも少なからず感じるところはあると思いますが、医療や介護の現場だと患者さんが優先されてしまうので、なおさらスタッフが大事にされない環境が多いのかもしれません。
その中で、自分自身も楽しく働けなかったし、周りにも幸せそうに働いている人がなかなかいませんでした。
なぜそこまで楽しく働けないことに対して気になっていたのか。それはおそらく正義感が強かったから。「こうすべき」とか、そういう正義感を強く持った幼少期を過ごし、自分自身の信念が強く形成されていきました。
その思いが強すぎたために、自分でスタッフを雇用して「働ける環境」を提供し始めた際にも離職率は高いっていう問題も抱えたわけですが・・・ただ、この正義感がなければ希久也さんがこんなに素敵な会社を作るには至らなかったわけですね。
「本当に健康な人」は普通思い描く「健康」の向こう側
就職してからずっと「理学療法士という体の専門家」として活動をしてきた希久也さん。
実際、病院実習の時に体を動かにくそうにしていた患者さんがいて、その患者さんに対してある理学療法士さんが数十分施術をしただけで動き方が全然変わっちゃったのを目の当たりした時に感動をしたそう。
「体の仕組み」を知って、正しく動かす練習をするだけで、体の動かしやすさが変わります。それって「健康に近づく」という行為ではあるんですが・・・「健康に見える人でも本当の健康ではない」と希久也さんは語っていました。
希久也さんがいう「本当に健康な人」というのは、「本来の能力を発揮している人」。これが普通思い描く健康の向こう側、ですね。
「本来の能力を発揮している人」っていうのは、心と体が自分本来の状態に戻り、心の音が聞こえ、それを体現する必要があります。なので、普通にいう「健康」という状態ではありません。
介護・医療は、表面に現れている症状を改善していく上で必要不可欠となります。しかし、そこで満足せずに、そこからさらに健康を目指す。希久也さんが目指している場所って本当の意味で「体のスペシャリスト」だな、という感じがしました。
ひとりひとりの想いや才能が活かされる会社を実現
この2つの想い(自分が活かされてこなかった過去、本当の健康)を抱きながらも、実際の現場ではスタッフが「楽しく働く」ということを実現できませんでした。しかし、そこからスタッフひとりひとりが楽しく、能力を活かすことが出来る職場へと変化していきました。
その変化を生み出した大きな要因が「ひとりひとりの想いや才能が活かされる未来を創りたい」という理想を目指して自分自身のあり方を変えていったから。
希久也さんが葛藤しながら離職者0を実現させたステップを超簡単にまとめると以下の3つ。
ステップ①理念を作る
ステップ②伝える(例:ちゃんと面接をして目を見る)
ステップ③理念通りに生きる
※実際はもっといろいろありますが、簡単にまとめました。
会社の離職率と当てはめると・・・
期間 | 離職率 | 理念 |
---|---|---|
最初の1年半 | 50% | なし |
次の1年半 | 約20% | あり |
次の3年 | 0% | あり |
理念を作ることで離職率が減少しましたが、そこから今に至るまで毎年のように変わっているものがあるとのこと。
それが「自分のありかた」。
会社の理念は変わらないけど、離職率が変わった大きな要因は、希久也さん自身がその理念をどれだけ体現しているのか、ということだったんです。
そもそも最初は「言わなくても理念作ったんだから分かるでしょ」と思ってたそう。それが今では面接でも丁寧に「会社がどう出来たのか」を伝え、実績よりもどれだけ想いを共有できるかを重要視してスタッフを雇用しているとのこと。
他にはスタッフとよくコミュニケーションをしたり、スタッフに対して「自分自身の紹介」を年始に実施する、などあり方は大きく変わっていきました。
これ、簡単に書いていますけど変えていくのってめちゃくちゃ大変。無意識を意識し、思考と行動を変えていかないと無理な話なので。
以前は「目標地を決めて、そこに向かうためには絶対にこのルートじゃないといけない」という絶対的な「正義」がありましたが、今は富士山の頂上さえ共有出来れば、あとは各々の登り方で良し!という考え方になりました。
その変化のために出会った方々はこちらの「希久也さんのインタビューページ」でまとめられています。
自分の理想の第1段階は終わった
今後の「ひなぎく株式会社」」では入院できる施設も建設を予定しています。それが出来ると
- 訪問介護
- デイサービス
- 入院施設
という介護の柱が出来上がります。これで体をケアするという目的は大方果たすことが出来ます。しかも利用者だけではなく、スタッフの満足度も高い。
「ひなぎく株式会社」の経営理念の中で掲げられている4つの想い(顧客想い・仲間想い・社会想い・未来想い)があるんですが、その中でも2つ達成したところですね。
もちろん、既に「社会想い」も「未来想い」も着手して実現していますが・・・これから希久也さんは新しい動きをしていきます。本気で社会を変えていく行動に打って出ます。次は未来と社会を本気で変える・・・。
そのための一歩として「彩葉塾」を開催していきます。
彩葉(いろは)塾
彩葉塾というのは薩摩の郷中教育をモデルにした月一回開催する塾(フィードバック会的なもの)。
郷中教育というのは、西郷隆盛や大久保利通を育てた教育制度といわれていて、近所の武士の子供同士でその時々に誰かが講師になり、教える側、教えられる側の両方が学ぶスタイルの教育制度のこと。
彩葉塾の場合、発表者は自分の強み、得意な分野に関して発表を行い、それを聞いた皆でフィードバックをし合い、一人一人の人生に彩りが加えられるようなイメージ。
この彩葉塾・・・何かすごく簡単そうな感じがすると思うんですけど、実はものすごく深くて・・・この3点によって成長速度が加速します。
- 教えるのが一番学ぶ
- その場にいる全員の力が合わさる
- 自己進化がすすむ
①教えるのが一番学ぶ
アメリカ国立訓練研究所の研究によると、ベストな学習方法は「教えること」だと発表しています。
そのため、自分の分野に関して他の人に伝えるということは最も知識として定着する可能性が高いんです。伝える(アウトプット)という作業は、知識を整理し、どう伝えるのかを一生懸命考えますからね。
向き合い方が半端じゃないんです。なので、彩葉塾で発表者になるって言うのは、それだけでめちゃくちゃ価値のあることなんです。
それに、自分の中身を外に出すというのは「自己開示」に繋がります。何を学び、何を感じ、何を伝えたいのか。自己開示は自分を示すこと。自己を示すことで新たな気付きがあったりします。意外と自分のことって知らないですから。
②その場にいる全員の力が合わさる
そして、彩葉塾では参加者がフィードバックを行うスタイルを採用しています。フィードバックって自分一人では気づけないものが確実に得られます。
みんなそれぞれ思っていること、感じていること、やっていることは違いますから。
なので、フィードバックをもらうことは、そこにいる全員の力が結集するということ。そんなの、より大きな一歩をあゆみだせるに決まっていますよね。
しかも、彩葉塾を運営しているのは希久也さん。希久也さんは今まで可能性がある人、才能ある人の背中を追ってたくさんの知識や経験を得てきました。ご自身でも「ナンバー2として支えることが得意」とのこと。
新しい可能性に気づいてもらい、新しい一歩を踏み出せる場になるために彩葉塾は開催が決定しました。全員の力が合わされば、可能性は無限大になります。
③自己進化がすすむ
ジョハリの窓っていう自己分析に使用する心理学モデルがあるんですが、「自己開示」と「フィードバック」は自己進化が進む必須の要素といわれています。
しかも、彩葉塾は誰か一人のカリスマによって作られるものではなく、その場にいる全員で一緒に作り上げるスタイル。たぶん、今後の塾などの一般形式になっていくんじゃないかな、と僕は感じています。
維新志士を生み出した郷中教育のように、彩葉塾は「良いもの持ってるけど、まだ活かしきれてなくて、可能性を秘めた人たちと繋がってない」みたいな可能性に満ちた人たちで溢れ、次の時代を作る若者たちが繋がる場になっていくと思います。
「いろは」は最初の一歩、初歩、基本、という意味もあります。前に進みたいけど、何をしたら良いのか分からない・・・そんな人たちの背中を押す場所・・・それが彩葉塾。これは言わば、「夢や目標の叶え方」を学べる場所ということでもあります。
彩葉塾の元となっている「いろは歌」は、郷中教育の中でも重要視されていたそうです。この「いろは歌」も奥が深くて・・・意味を掲載しておきますのでご覧ください。
実は、希久也さんがしたいことは彩葉塾の先にあります。一体何がしたいのか・・・それは
- ひとりひとりの想いや才能が活かされる未来を創ること(彩葉塾+事業)
- 本来の能力を発揮している人が増えること(彩葉塾+からだの教育)
彩葉塾っていうのは、可能性は無限であるという意識になれる場であり、自己進化が進む場所。それは土台に過ぎなくて、希久也さんはそこから「事業」と「教育」をかけ合わせていくことで、本気で社会と未来を変えていこうとしています。
このスタイルしか出来ない
希久也さんは自身が圧倒的なカリスマではないと自分を認識していますが、同時にナンバー2として背中を押す、支えることは得意だと自覚しています。
一人の圧倒的なカリスマがリーダーになる場合、そのカリスマが動けなくなると組織は終わってしまいます。しかし、ナンバー2がたくさんの才能ある人を支えることは、1人では出来ない領域にどんどん足を踏み入れていくことが出来ます。
なので、実はナンバー2が本気を出した方が成し遂げられることは大きかったりします。これが希久也さんのスタイル。
「ひなぎく株式会社」はこの希久也さんのスタイルによって進化を続けていきます。
ひとりひとりの想いや才能が活かされる未来を創ること(彩葉塾+事業)
希久也さん自身が掲げた「からだの事業」は完成に向かっています。じゃあ、ここから何を目指して成長していく事業になるのか・・・究極の「スタッフ想い」であり「社会想い」の事業へと向かっていきます。
具体的にどうするのかというと、スタッフが「したい・出来ると思っていること」と「会社として事業拡大していくこと」を一致させて、どんどん新しいチームを発足していく。
介護の仕事をしていても、もっと他のことが出来るとか、もっとこういうことがしたいとか、そういう想いって出てきますよね。「どうせ自分には出来ない・・・」とあきらめたものもあったと思います。
「ひなぎく株式会社」では、そのようなスタッフの想いをくみ取り、希久也さんが経営者としてそれを形にしていく方向に成長していく構想があります。そうはいっても、会社として自由が利くお金とか、人員とか、現実的な問題はありますが、時代に合わせて主役を変え、成長していく最強の事業だと僕は思います。
僕は「何かをしよう」と思う人って、「旗揚げして船を出す」ようなイメージを持っています。で、実際に船を出すにしても
- どこ行きなのか
- 何人くらい乗れるのか
とか分からないと、誰も乗らずにひっそりと出港することになるじゃないですか。
「5月22日の18時、京都から北海道行きの船が出ます」って教えてあげたら「私も乗りたーい」っていう人が必ず出てきます。でも、それを知らせる方法が分からないとか、そもそも知らせる必要あるが分からない方が多いです。
だから、それを知らせるのが僕の仕事だと思ってて。なので、僕は色んな方の船を見てきました。
でも、希久也さんが出そうとしている船って、僕は初めて見た感覚があって。
普通は大きな1隻の船を出すんですけど、希久也さんの場合は船を出す街そのもの・・・みたいな感じ。希久也さんが作った街から、たくさんの、最初は小さなヨットなのかもしれませんが、数多くの船がばんばん出港していく。
そして、一通り旅をしたらまたその街に戻ってきて、そこで補給し、また旅立つ。再出発する頃にはより大きな船になって、行き先も変わっているかも。
そして、そこに関わっている全ての人が輝いている感じ。
街を維持する人も必要だし、おにぎりを握ってくれるおばあちゃんとかね、船をより大きくするための技師もいるし。皆が自分に出来ることを最大限に実現していく。そんな感じ。偶然にも「ひなぎく株式会社のビジョン」にも僕のイメージは合致します。
ひなぎく株式会社のビジョン
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それは時代に合わせて主役が変わりながら、支える人も変わっていく、ということ。諸行無常ですね。一人の天才が生み出すのではなく、みんながみんなを支え合う。
そんな素敵な会社が「ひなぎく株式会社」なのかな、と感じます。
本来の能力を発揮している人が増えること(彩葉塾+からだの教育)
彩葉塾は自分の意識(学び)の改革、仲間がテーマの塾ですが、その塾とプラスしてやっていきたいと構想しているのが「体を通じた教育」「人間力を取り戻す授業」。
僕達の意識って変えようと思ってもなかなかすぐに変えられるものではありません。実は体の方がめっちゃ素直なんです。
だから、からだの専門家である希久也さんが体に関する知識を伝え、なおかつ体から本来の状態に整えていくことを実践していく場を作る、というのが希久也さんの構想。
実は僕らの臓器はそれぞれ周波数が決まっているそうです。
- 心臓 40.00
- 小腸 61.50
- 肺 72.00
みたいな感じ。ドイツの物理学者でノーベル賞を受賞した「マックス・プランク」は、『すべては振動であり、その影響である。現実には何の物質も存在しない。すべてのものは、振動から構成されている。』と言っています。
で、この臓器の周波数からズレていくと健康からもどんどん遠のいていくと言われています。ドイツではその周波数を整える治療法が行われていて、生命力を引き出し、整えていく新しい健康法となっています。
希久也さんは「中心道」や「コアチューニング」を学んでいます。これらは体の周波数を整えていく効果があります。体にある癖を矯正し、体を自然な状態に戻し、重力を感じる。これが本来の能力を発揮するための「本当の健康状態」です。
子供だけではなく大人も受けられる「からだの授業」。
- からだを学べて
- からだを動かしてリハビリ・トレーニングを行い(理学療法)
- からだを本来の状態に戻す(コアチューニング、中心道)
「ここに行けばからだが内側から、外側から、全て解決出来る!」という場所。そして彩葉塾やひとりひとりの才能を活かした事業を加速させることが出来る「からだの授業と実践」。
この「事業」と「教育」が希久也さんが今向かいたいと思っている場所。
僕が冒頭でいった「こんな会社に入りたい」という思い、、、分かりましたか?笑
まとめ
希久也さんは医療・介護業界で離職率0という素敵な会社を運営している代表。
企業の理念は「笑顔と希望の花咲く未来へ」顧客想い・仲間想い・社会想い・未来想いという4つの想いを実現させること。
顧客想い・仲間想いは実現。
- 顧客想い:介護のサービスの提供がほぼ完成(デイサービス、入院施設、訪問介護)
- 仲間想い:ありかたを整えて離職率0
これからは社会想い・未来想いに注力。
- 社会想い:本来の能力を発揮している人が増える授業
- 未来想い:ひとりひとりの想いや才能が活かされる未来を創る事業
これはあくまでも僕なりの整理ですが、これからすごいことになるのは確実。是非、大阪八尾市の小泉希久也さんに注目してください。